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第117回定例会

第117回

GRACOIL Limited 仁賀保 成史氏

開催日

5月27日(水) 19:00 ~ 21:30

開催場所

香港和僑会オフィス http://www.wa-kyo.org/contact

参加者数

22名

「香港TV業界事情」~美味しいメディアの使い方~

今回は香港和僑会会員の仁賀保成史さんをお迎えしてのお話ですが、仁賀保さんと言えば現在は船舶燃料会をされていますが、過去の経歴で培った香港のテレビ事情とPR体験談について講演頂きました。

第一部 香港テレビ業界再編

現状の地上波無料テレビ局は、TVB. ATV. の2局が英語と中国語それぞれで放送しています。しかし、2015年4月に ATV の放送免許更新を2016年4月限りで更新しない事を香港政府が決定した。その後に予想されるテレビ局再編は下記の5社。

TVB 従来通り、地上波主流なので古い視聴者層に人気。

Now TV 契約家庭に海外の有料テレビを無料で放送。

I cable(奇妙電子) 200チャンネルを誇る。

HKTV インターネットチャンネル。

Rthk  インターネットチャンネル。

香港に於けるテレビの視聴事情。(統計から分析)

有料テレビの普及、全体の62%

所得が高い家庭で有料テレビが普及している傾向あり。

また、香港市民の要望を考慮した政府はアナログ放送を2020年まで維持する事に決定。その背景には、香港でアナログ放送しか受信できない世帯が20%であり、その殆どが高齢者の住宅であると分析した結果である。

第二部 高級美容室とその宣伝効果

仁賀保さんは上海で高級美容室を設立、そのコンセプトはハイエンドの2%の人しか相手にしない。技術者は東京の青山から5名を起用。それではどうやってターゲットの人に知ってもらうか。(その手法)店舗オープン前に業界関係者にPRして、直接ターゲットのお客にびつかなかったものの、お店の名前を業界にPR出来たという部分で効果を上げた。

仁賀保さんは上海のフリーペーパーに5年間、美容記事を掲載し続ける事を実践した。直接的な広告ではなく仁賀保さんの美容コラムであるが、高級志向でタブロイドと夜の広告が掲載される雑誌は敬遠し、普通の情報誌から比較的高級なフリーペーパーを選定。しかし上海の女性は雑誌を買わないで、待合室などで読むものである。つまり、雑誌に載せた広告は遅れて効果が出てくる。

また中国人の口コミ効果は大きい事を実践。中国ドラマの制作に協力する。具体的には出張ヘアーデザイン。社名の入ったシャツを着ていたのが店の宣伝効果あり。また、出張サービスが人的要因で難しくなり、店舗でのサービスをドラマの出演者にお願いして実際に来ていただき、ドラマ俳優が店に居合わせたお客の目に止まり噂となる。日本人、欧米人の来客があると店内の雰囲気が上がるので仁賀氏がターゲットにする集客割合は次の通り。

中国人 (地元の顧客) 70% 日本人 20% 欧米人 10%

日本の娯楽番組で紹介された事も大きな宣伝効果となる。実際は日本国内だけと思っていたが、放映が旧正月の時期であった為、中国・台湾の人の目に止まり、海外再放送でも放映された。

*中国、香港のメディアが取り上げてくれるネタ、チャリティー関連で有名タレントを起用すれば、それほど敷居は高くなく効果は上げられる。

まとめ :

PRは疎かにしない。

イメージや知名度を上げるには欠かせない。

継続することが大事。

HPを作っても客は来ない。

電波メディアは一過性だが、起爆剤にはなる。

香港メディアの敷居は高くない。

(文責:香港和僑会、執筆:香港和僑会会員 黒尾 登さん)

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