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【開催報告】12月20日(火)オンライン特別講演会「習近平政権3期目の課題/半導体不足の中でオープンソースを背景に高度化する深センの製造業」


この度、当会主催のオンライン特別講演会と致しまして、12月20日(火)香港時間19時=日本時間20時より、中国専門ジャーナリストとして活躍される高口康太氏より「習近平政権3期目の課題」というタイトルで、日中の技術愛好者とのコミュニティ「ニコ技深センコミュニティ」の共同発起人である高須正和氏より「半導体不足の中でオープンソースを背景に高度化する深センの製造業」というタイトルで、それぞれご講演頂きました。中国関連ビジネスに関わるメンバーにとって、今後の指針やビジネスのヒントとなる話を聞けて、とても有意義でした。


【講演第1部】

講演者:高口康太(たかぐちこうた)

講演タイトル:習近平政権3期目の課題

講演概要:今年秋の中国共産党党大会で誕生した第3期習近平政権だが、新型コロナウイルスの流行、不動産市場の動揺という難題を抱えてのスタートとなる。慣例とは異なる“組閣”を行った習近平新体制の狙いと懸念を分析する。

講演者プロフィール:1976年生まれ。ジャーナリスト、千葉大学客員准教授。二度の中国留学を経て、中国を専門とする取材執筆活動に従事。経済、企業、社会、在日中国人社会など幅広く取材し、「ニューズウィーク日本版」「週刊東洋経済」「Wedge」など各誌に寄稿。著書に「なぜ、習近平は激怒したのか、人気漫画家が亡命した理由」(祥伝社)、「現代中国経営者列伝」(星海社新書)、「中国“コロナ封じ“の虚実」(中公新書ラクレ)、「幸福な監視国家・中国」(梶谷懐との共著、NHK出版新書)など


【講演第2部】

講演者:高須正和(たかすまさかず)

講演タイトル:半導体不足の中で、オープンソースを背景に高度化する深センの製造業

講演概要:かつてのアメリカで日本車が「貧乏人のポルシェ」「貧乏人のBMW」などのような呼ばれ方をしたが、今では日本の自動車産業は、コピーでない独自の産業として巣立っている。いくつかのAndroid機はiPhoneをベンチマークして作られたものだが、今の深センのスマホメーカーも独自の産業として成り立っている。こうした産業の源流は2000年代からのニセモノ携帯「山寨手机」から始まり、当時の部品は日本や台湾などの半導体を使っていた。今でも深センでは、安いニセAirPodsイヤホンなど、あいかわらず、出所の不明な部品やマーケティング経路で売りさばかれている、いわば“昔ながらの”ニセモノが販売されているが、中身の部品はほぼ中国製で賄えるようになっている。山寨手机をもたらしたのは、台湾MediaTekのチップ製品だったが、今回の低価格TWSを実現しているイノベーションは中国の半導体産業がもたらしたものだ。中国の半導体産業は日本の製造業と大きく異なる、系列の影響が少ないオープンな商習慣のもと、発展を続けている。

講演者プロフィール:IoT開発ツールの開発/販売をしている株式会社スイッチサイエンスのGlobal Business Developmentとして、中国深センをベースに世界の様々なメイカー向けイベントに参加し、パートナーを開拓している。日中の技術愛好者とのコミュニティ「ニコ技深センコミュニティ」の共同発起人。同コミュニティは「深センのイノベーション環境について、英語圏含めてもっとも充実した情報(野村総研総合研究所)」と評価されている。開源社(中国オープンソースアライアンス)唯一の国際メンバー。その他、早稲田大学リサーチイノベーションセンター招聘研究員、ガレージスミダラボ主席研究員、大公坊創客基地(中国深センの国家級インキュベータ)メンター、インターネットの社会実装事例を研究する「インターネットプラス研究所」の副所長など。著書「プロトタイプシティ」(第37回大平正芳賞)「メイカーズのエコシステム」訳書「ハードウェアハッカー」ほかWeb連載など多数。


それでは、また次回のイベントでもお会いできることを楽しみにしております。


香港和僑会事務局

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