特別講演会 「新宿駅と共に130年」

株式会社タカノフルーツパーラー 代表取締役社長  髙野 吉太郎氏

開催日

4月24日(金) 18:00 ~ 19:30

開催場所

香港和僑会オフィス

参加者数

35名

今からちょうど130年前。

新宿駅が開業した1885年(明治18年)に初代・高野 吉太郎氏が現在の新宿駅ビルあたりに繭仲買・中古道具を本業とし、果実を副業とする商店を創業した。当時は一日三往復で貨物はあるが客はなく、雨天になると乗降客がいないというさびしい駅で、明治18年の3月から12月までの乗降客は僅か71人であった。

新宿の発展と共に130年続いた新宿高野。今回は特別講演会として四代目社長の高野 吉太郎(たかの きちたろう)氏を講師としてお迎えし、「新宿駅と共に130年」という演題で新宿の歴史と重ね合わせながら、新宿高野の経営理念などについてご講演頂いた。

当日紹介された貴重な写真(一部)

1925年(大正14年) 関東大震災の後に新宿の街は一変、モダンになった新宿駅舎。

1945年(昭和20年) 第二次世界大戦の大空襲で焼け野原となった新宿。

1964年(昭和39年) 東京オリンピック開催が開催され、新宿高野の前を走る聖火ランナー。

新宿高野グループの業態は3つ。

マスクメロンを中心とした進物、ギフトを扱う「フルーツ業態」。クッキー、ジャム、ソース、ケーキ、サラダ、ジュースなどの食品を中心とした「クチュール業態」。そして一番美味しい時期に一番美味しい組み合せのベストタイミングで召し上がっていただく「フルーツパーラー業態」。

「フルーツ業態」は食べ頃を見極める事が一番重要であり、マスクメロンの専門店がある。桐箱入りで1個1~3万円。「フルーツクチュール業態」は果物屋ならではの発想でのものづくりをしている。その代表的なのが「メロンパン」。中のカスタードクリームには、メロン果肉と果汁。表面のビスケットにも果汁が練りこまれている。「フルーツパーラー業態」もこだわりがある。店舗の内装は地域毎に変えている。そしてジュースにはキューブ(氷)を入れていない。時間と手間暇がかかるが、ジュースを凍らせて氷を作り、味も風味も損なわない100%ジュースを提供している。

講演後、「帝王学はどんなふうにされてますか?」という質問に対し、「明治時代のことを自分自身が見たように言えること。それは初代が2代目に、2代目が3代目に直に話してきたことの積み重ねです」との回答には質問者も納得されていた。

高野社長の会社名には「新宿」が入っている。新宿は民間が作った宿場町であり、今でも中小企業の親父たちが安全な街づくりを目指して日々、奮闘している。最近はアジアからのたくさんのお客様が増えてきているが、「一見さん」ではなく、「リピーター」になっていただく為には情報を発信するだけでなく、受信することも考えないといけない。そして、東京オリンピックまでの5年間とその後を考えている。今回の講演会を通じ、高野社長は自社のことだけではなく、街全体が魅力的になることを真剣に考えられていることが大変よく伝わった。

高野社長は久し振りに来港され、香港のパワーを感じたという。

香港にいる和僑も香港の街を考えながら、香港と共に発展していきたい。

(文責・執筆:香港和僑会事務局)

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