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第99回定例会

November 20, 2013

第99回

フェニックスグループホールディングス 会長 荻野 正明氏

開催日

11月20日(水)   19:00 ~ 22:00

開催場所

TKPカンファレンスセンター

参加者数

60名

 

第99回定例会 「起業のすゝめ」

 

「起業」について今月と来月の2回に分けて話をしてみたい。

今月は全体的な話。来月は考え方や実際に気をつけることなどです。

 

僕は起業したいと思っていた訳でなく、会社の状況で起業するしか方法がなかった。起業した後に気がついたこと。それは会社員の時は毎月25日になれば自動的に給料がもらえた。しかし、自分がいざ社長になると支払う立場になり、立場が全く逆になった。その時、あらためて社長は偉かったんだと思った。社長は全て自分でやらなければいけない。会社員であればいろいろと言い訳ができる。自分でやっていると言い訳ができない。因果関係は全て自分で受け止め、他の人に責任を渡すことが出来ない。これが起業する心構えの部分です。

 

では、次に何のために起業をするか?です。起業は“夢”と“絶望”がセットになっている。起業の目的や理由は人によって様々でしょう。お金をもっと稼ぎたい。人からもっと評価して欲しい。

せっかく男または女として生まれてきたから、何かに挑戦したいとか。

 

でもよく考えてみて欲しい。幸運の女神はいつもみなさんの目の前を通っているんです。それをどう受け止めて判断するかどうかが大事であって、女神が大きすぎる、小さすぎる、女神と思っていたが、実は女神ではなかったとかあるかも知れないけれど、捕まえるかどうか。成功するということは実はそれくらい簡単なことだと思います。

 

起業して自分の能力の限界にチャレンジしたいという人もいる。でも能力があって、限界があるんです。起業したいと思ったらとにかく自己研鑚。体力と同時に自分を磨くこと。耳と耳の間を使うこと。すなわち頭を使わないとダメ。

 

“好奇心”というのは恐らく起業にとって大事なことのように思う。ここをこう変えたらどうなんだろう?とか、自分で考えて繰り返し繰り返しイメージする。それが経験となり、自分を支える。“起業”とは一言で言うと、“自己満足を実現するための一つの手段”と思う。

 

車、家、社会貢献、能力、欲しいものはたくさんあると思う。でも僕はいくらくらい欲しいとは思っていなかった。お金はやったことの結果であって、やっていればお金は後からついてくると思っていた。

 

数百億あったら何を買うか?昔、家内は別荘を買いたいと言っていた。でも今は絶対、僕も家内も別荘を買いたいと思わない。別荘を買って、たまに別荘へ行ったら掃除をしなければいけない。買い出しに行き、料理をし、後片付けをしなければならない。それよりも豪華なホテルに泊まった方がずっと楽。

 

ある香港人の知り合いで毎日300万円使ってもお金が減らないという人がいる。彼は有名な父親の息子で使い切れないほどのお金がある。でも本当に彼は幸せだろうか。ある日本人の知り合いは息子二人に莫大な資産を残したが、二人ともダメになった。二人ともこの資産をどうやって子供たちに残すかということしか考えなくなってしまった。僕は前から自分の娘・息子にお金は残さないと言ってきた。“遺産”は“悲惨”だからです。

 

でも、起業するといいことがある。それは過去のデータが生きてくる。判断力、的中率が高くなる。

僕は29歳で独立、36歳~37歳で生活に困らなくなったが、貯金が出来るようになったのは50歳くらいになってから。

 

僕は背後霊がいると思っている。背後霊はコイツにはお金を持たせるとロクな事にならないと思っていて、お金をコツコツ貯めてもある程度の額になるとスコーンと持っていかれる。

 

最初、僕は5,000万円溜めたが、会社としてまとまったお金が必要となり、それを使った。そしてまたコツコツ貯めて、2億2,000万円になった時、まさかと思ったが、会社から資金繰りが3億5,000万円足りないと言われた。この時は本当に困った。結局自分の貯金と借金でその危機をしのいだ。

 

起業したら給料はしっかり取りなさい。「使いなさい」ということではない。万一の時、いざという時に社長に貯えがないと身動きが取れない。金融機関は助けてくれません。人脈もまさかの時のために、助けてくれそうな人を作っておく。ぼくは、60代になってやっとお金が溜まるようになったが、今はもう使い道がない。

 

僕はお金というのは太く短くではなく、細く、長くゆっくりがいいと思う。若い時にお金があった方が楽しいと、ずーっと信じてきたが、やはり時間を掛けてゆっくり貯めていくのが望ましいと今は思う。急にお金持ちなるとどうなるか? お金に関する概念がコロッと変わる。1回成功した人が2回目も成功するとは限らない。感覚が鈍るから。急に成功した人には良くない噂も出る。あぶく銭を手にした人を銀行はよく見ていて、そういう人が困っても融資したりしない。

 

次回は経験とはどういうことかについて話をしたい。

 

 

Q事業をする上でパートナーの重要性を教えて下さい。

 

僕のビジネスパートナーは彼が17歳の時入社してきたメッセンジャーボーイで、彼の最初の給料はHKD200だった。今ではうちのグループのCEOで35%の株を持っている。彼の人生はドラマのようだったと思う。パートナーを考える前にまずは自分の弱点をよく知ること。相手は陰と陽の関係がいいが、人間的に信頼が出来ることが前提。あと僕がよく言っているのはBe Innovativeであること。ビジネスのある部分に人がやっていないことを取り入れるのであって、何から何まで新しいことをすることではない。チャンスはどこにでもある。

 

 

Q日本でレストランを経営していますが海外に進出するかどうか悩んでいます。

 

まずは日本でメジャーになるべき。海外は日本で苦労した以上にリターンは予想以上に小さい。日本で成功し、ビジネスを確立させること。日本でのビジネスがいまいちだから海外に行ってみようというのはやめた方が良い。

 

 

Q成功する秘訣を教えて下さい。

 

これは特に若い人から聞かれる質問なのですが、成功する秘訣とか、成功の扉の鍵とかは無い。人によってそれぞれ違うし、1つ1つのケースも違う。結局、自分で探し、考えるしか無い。その問いに対する答えはありません。成功は自分で掴んでみないと分からない。当たりが分かっている宝くじはない。自分で苦労して知るしかないのです。

 

以上

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