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第9回教育分科会「介護について考える第二弾」

前回、介護について知っておくべき対応や知識について3名のスピーカーをお迎えし、座談会方式で開催したところ、多くの参加者から「大変良かったので、第二弾を開催して欲しい」というリクエストをいただき、第二弾は少し変えてスピーカーなしの座談会スタイルで開催しました。

まず始めにお一人づつ、自己紹介と現在の状況、そして今回なぜ参加したのかについて共有していただきました。 最近お母様を看取られた方、介護の真っ最中の方、両親は健在だが将来のために参加された方など、いろいろなケースを共有いたしました。 急にその日を迎えるのではなく、前もって皆さんと話し合いがあると自分の選択肢が増えるので、このような機会は本当に大切だと思いました。 参加者の中には前回の教育分科会に参加したことがきっかけで英語の老人ホームを見学した感想や情報を共有していただいたり、介護が必要になってきた頃から永眠までの経過を”体験を通し感じた介護について大事な点” として資料にまとめていただいたものを発表していただいているうちに、予定していた時間があっと言う間に過ぎてしまいました。 今回も大変貴重な話し合いが出来ましたので、いくつかポイントを紹介いたします。 <体験を通し感じた介護について大事な点> ●ケアマネージャーとの連携コミュニケーション ●ヘルパーさんとのコミュニケーション ●日本で有料ホームを選択する場合、経営理念や本部の管理情態の他、現場の責任者(園長)の人柄をはじめとし医者と看護師と高齢者医療に対する考え方の会話 ●経済情況を把握した中で選択できる介護対応 ●元気な時に本人の希望をしっかりと話し合っておく ●満足はできなくとも、後悔しない介護をするのは普段からの本人との話合いと、感情と現実を分けて考えること <その他参考になったこと> ●家族でなかなか介護について話が出来ない方には「ライフライン・チャート」を作ると、感情無しで事実について話がしやすい。 ●香典返しはしないで、家族で決めた医療団体へ寄付をするという考え方もある。大切なのは家族できちんと話し合い、納得できる形にすること。 ●香港から出来る親孝行として、定期的に手紙を書いて送ったり、自分が自立して親を安心させることなどがある。 ●日頃から親が住んでいる近所の方々とのコミュニケーション(挨拶、お土産を用意する)をとっておくと助け合いができる。 ●親の状態がおかしいなと思ったら、早め早めに手を打つ。 ●役所へ問い合わせするときのコツは困っていることを主張し、切実に訴える。メールではなく電話で相談すること(もし内容が様々な部署に関係しているとたらい回しにされて返信が遅くなる)。 分科会の終了後は近くのレストランで有志で懇親会を開催し、引き続き介護について情報交換いたしました。そして今回も参加者からとても嬉しい感想をいただきました。 ・いずれやって来るその日に漠然とした不安を抱えていたのですが、徐々にクリアになっていっているように思います。 ・参加者の方から教えていただいた言葉で、考え方のスイッチが変わりました。 ・離れて暮らす親のことを真剣に想うからこそ、色々な葛藤が生じると思います。自分なりに出来る事を一つ一つやっていると周囲からアイデアやサポートを戴けるご縁が生まれると思います。 ・今年一年間参加した和僑会のイベントで私の中ではこの教育分科会が一番勉強になりました。 次回の教育分科会は大人の香港社会見学と題し、刑務所博物館を見学します。 刑務所は香港人社会の縮図です。自分達が住んでいる香港のことをどれだけ知っているのでしょうか。

教育分科会は同じ境遇の人が集まり、相談できる仲間(同志)が見つかる場所の提供(独りで悩まないで助け合える繋がりを提供する)ことを目的に、子供の教育から大人の生涯教育まで様々なテーマで開催しています。ご意見、ご要望がありましたら、香港和僑会事務局(news@wa-kyo.org)までご連絡ください。皆様のご参加をお待ちしております。 (文責・執筆:香港和僑会事務局)

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