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第2回起業塾 「起業するために準備が必要なことは何か?」

開催日:5月3日(土)16時30分~18時30分

場所 :香港和僑会オフィス(ANTEPRIMA 会長室)

参加数:23名

まず最初に「第1回起業塾」のおさらい。どの程度、前回の内容を覚えているかを参加者に確認をしてから、本日話す内容の説明に入った。

今日は「起業の動機」、「起業に向けて準備しなければならない事」、「タネ銭」、そして「和僑キャピタル」について話をします。まず皆さんに聞きたいんだけど、何で起業するんだろう?その動機って何だろう?それじゃ、分かる人は手を挙げて。(参加者より、「お金のため」、「起業せざるを得なかった」、「お金と時間から自由になる為」などの回答がある。)

もう少し、いろいろな意見が出ると思ったけど。起業の動機について、僕なりに考えてみました。まず最初に思いつくのは、お金の為。そして、世の為、人の為、社会の特定の人達の為(これはある企業とか業種の為という意味)。他には、自分の能力の限界に挑戦したい。これは能力と根性が試される。自分のプラン・考えたプランが実現する瞬間を見たい。仲間が集まって一つの仕事を成し遂げたい。楽しくやり甲斐がある仕事がしたい、とか。こういう事が考えられるのではないか。

ここにコップがあります。でも、このコップに1リットルの水は入らない。ヤドカリは自分の身の丈にあった殻を選んでます。皆さんはよく、遠い先の話、夢のような話をしますが、なかなか達成するのは難しい。まずは身近な目標を達成することを考えないといけないのではないか。僕は若い頃、10万ドルが欲しい。欲しい。と思って、お金を追っかけていた。馬の前にぶらさげられた人参、逃げ水、蜃気楼みたいなもんです。何時まで経っても自分のものにならない。お金を目標にしたら成功しません。お金とは一体何か。今ならはっきりと言えます。お金は「結果」であります。お金は後からついてくるものです。だから、まずは仕事がどのようにしたらスムーズになるか。何がベストなのか。どうやったら、お客さんが喜ぶか。サービスが向上するか。を徹底的に考える。真面目に仕事をする。押してもダメなら引いてみる。お客さんを引き止めるために食いつなぐ時、逆に値上げをして勝負をする時など。生き延びる方法を考える。値段ではなく、自分自身を使ったサービスで。

<起業に向けて準備しなければならない事>

そもそも「何をどうするのか?」サービス業なのか、製造業なのか、インターネットの事業なのか。僕は「何を」の部分は何でもいいと思う。「どうするのか?」が一番大事だと思う。どんな商売でも「どうするか?」が重要で、他の人がやっている事を真似するのではなく、人がやらないことにチャレンジする。それが起業家精神だと僕は思う。例えばラーメン屋さん。「こんなラーメン、今まで食べた事がないよ。」というのはもう難しいかも知れない。だけど僕は「味も値段もまぁまぁ。でもまた来よう。」と思ってもらうことが重要で、常連をどうやって作るかが重要だと思う。店員さんが笑顔で迎えてくれて、「○○さん、いらっしゃい!」と名前まで覚えていてくれるような、パーソナルなタッチ。その店をお客さんにとってどのようにして特別な存在にするか。味の追求よりも難しいかも。しかし、サービスの追求はやる事がいっぱいあるということです。一般的には「発明」することはなかなか難しい。もし、仮に何か「発明」することが出来たとしても、それを「事業化」するのはやっぱり難しい。だから、新発明とか、新発見とかを目指すのではなくて、どこにでも転がっているようなことに、少しひねりを与えることで差別化できないか考えてみる。ひねりが正しければ、それだけで商売になる。

「何をどうするか?」は分かった。次に「人はどうするか?」。僕は自分と似ていない人をパートナーに選ぶのがいいと思う。「せっかちな人」、「深く物事を考える人」、「社交的な人」、「太っている人」、「痩せている人」。起業する前から一緒に起業したいと思う人を考えておくべきでしょう。縦糸と横糸があり、それを織物と言います。「人と人とが織り成す綾」なんて言いますが、いろいろな個性の人が交ざるから面白い。僕は「金銭面」、「仕事面」、「精神面」のパートナーがいると良いと思います。

さて、人もある程度決まって、見通しもついた。次は「仕事場をどこにするか」です。「事務所のないサービス会社」、「工場のない製造メーカー」が出来るかも知れない。出来るかどうか、現実に当てはめて考えてみる。答えを待っていても、そう簡単に「ポン!」と出ては来ない。まずは頭を使う。そして、日頃からネットワークを作っておく。「起業するから」ではなく、日頃から人として付き合う。和僑会はそのようなプラットフォームになっていくべきだと思うが、まだ成熟していない。

そして、「事業計画」。このテーマだけでも「起業塾」1回分の話になる。1年間にどのくらいの経費を使うか、2年間くらいの売上げ予測は立てた方がよいと思う。昔、銀行に文句を言った事がある。僕は事業計画なんて何の根拠にもないし価値もない、鉛筆舐め舐めして作れてしまう「創造の産物」で、その通りには行かないものだと思っている。特に向こう三年間、ずーっと右肩上がりで行くなんて有り得ないと分かっているのに、銀行の担当者も社内で稟議を通す為に事業計画が必要で、その上司もそういう事情を分かっていながら、判子を押す。でも、結局は経営者の人間的な面を見ている。事業計画を作ったら、相談出来る相手がいるかどうか。親身になって聞いてくれる、自分が見えないことを言ってくれる人。起業する前から相談相手を探しておくべきでしょう。

<種銭の哲学>

種銭のことを英語で“Snow Ball”と言いますが、要は「雪だるま」です。一番最初の「玉」が大きければ大きいほど、大きくなるのが早くなります。500万円の資金で始める人よりも、5,000万円の資金で始める人の方が、成功・発展のスピードも全然違います。収入が決まっているサラリーマンにとって、種銭を作るのは難関だと思いますが、ここをクリアしないといけない。お金はぼやっとしていても貯まりません。目標を決めないと。十里の道も一歩からで、「一割クリアしたから引き続き頑張ろう。」と思う人か、「頑張ってもまだ一割か。」と“悪魔のささやき”に負けてしまう人か。「お金には足が生えている」と言われるけれど、種銭を貯めると決めて、もし500万円でも貯まったら、疎かには使えないはず。最終的に起業する事は諦めても、種銭が貯まっていたら、一生懸命貯めたので、簡単に手をつけられないと思う。お金がある事で困る事もあります。以前、香港和僑会の定例会で「遺産は悲惨」という話をした事がありますが、お金は大切であるが、厄介なものでもある。もし10億円以上あっても使い切れないし、あまり大きな金額を目指しても意味がない。最終的にお金は幸せを与えてくれない。

<和僑キャピタルとは?>

最後に「和僑キャピタル」についてお話をします。和僑キャピタルはぼくと香港和僑会が株主となり、予定資本金の最大49%まで、金額で100万香港ドルまで出資します。起業したい人に事業プランを持ってきて頂ければ審査し、やってみる価値があると判断した場合、金融機関ではないので、株主として出資します。それ以外は自分で種銭を準備して下さい。この会社はお金儲けが目的ではなく、起業家が起業しやすい環境を作り、起業家を育てるのが目的です。成功すればEverybodyハッピーで、配当があれば和僑会の運営資金になるし、上場すれば夢のよう。現在、「起業塾」、「起業相談室」、「経営相談室」、「和僑キャピタル」という4段階のお手伝いが出来るようになっており、利用した方々からは良かったと聞いているし、自分自身もすごく楽しんでいる。だから、最大限活用された方がよいと思う。「相談室」の利用は会員であれば無料だが、コンピューターとは違い、たまに余計なことを言うこともあるが。今日はこの辺でおしまい。

残念ながら、第2回では質疑応答ができませんでした。次回は必ずやります。

【次回「第3回起業塾」の予告】

①起業の形をいろいろ考え、自分はどういう形を目指すのか、予め考えておいた方が良い。

・手持ち資金、自分の能力などを総合的に考えながら、テコに合う案件を見つける努力を続ける。

・起業の初期に考えることは「いかにして食いつなぐか、生き延びるか」であって、「どれだけ儲けるか」ではない。他

②事業をするにあたっての基本的な考え方

・宝くじに当たって幸せになった人は驚くほど少ない

・やりたいことと、やれることのギャップ

・Be Innovative ということ 他

③サテライト・カンパニーという考え方

・なぜそういうことを考えるようになったのか?

・「日本式」を取り入れた経営に対する反応は悪くなかった!

・起業サポートを実践してみて本当に驚いたこと 他

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