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「香港日本人墓地の墓参」


香港和僑会の社会貢献活動の一環として、また香港新潟県人会にも呼びかけまして、ハッピーバレーにある香港墳場(Hong Kong Cemetery)の一角にある日本人の墓地をご案内し墓参しました。

とても暑い日でしたが、6名の方にご参加いただき、都会の中にある森林のような墓地で静かなひとときを持てました。 ここには1878年から1945年までに465人の日本人が埋葬されていて、戦後荒れ放題になってしまいましたが、在香港日本国総領事館、香港日本人倶楽部が整備して、2000年より慰霊祭が始まりました。

日本人が集中して埋葬されている場所には、慰霊塔が厳かに立っていて、そこに行くと思わず祈りたくなる雰囲気がありました。明治から大正、昭和にかけて、日本もまだ貧しかった時代、密航した人、身売りされた人、商売に来た人、軍人などさまざまな日本人が香港を訪れ、苦労して日本人社会を形成してきました。この墓地はその証とも言えます。

衛生状況が悪く、ペストなども流行ったりした時代、赤ちゃんやこどものお墓もいくつも見かけました。当時が偲ばれます。

私たちが今安心して香港で暮らせるのもこうした方たちのおかげと言えるでしょう。ここはそうした香港における日本人の歴史に触れることのできる数少ない場所であり、今後も大事にしていくべきだと思います。

今回の墓参に当たり、日本人墓地の管理に多大な貢献をされてきた香港柔道館の岩見館長に資料をいただいたり、日本人墓地整備に携わった福光氏にもご参加いただき、当時の貴重なお話をきくことができて、大変参考になりましたので、

この場を借りてお礼を申し上げます。

最後はハッピーバレーのレトロな茶餐廳でランチを楽しくいただき、見たばかりの思いを語りました。またこのような機会を持ちたいと思います。

執筆:香港和僑会会員・香港新潟県人会会員 木村孝子さん

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