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第22回香港和僑会

第22回

珠海日本語学校長 周文匯氏

第22回香港和僑会

開催日

2月1日(木) 19:00 ~ 21:30

開催場所

日本人倶楽部

参加者数

39名

第22回香港和僑会

今回のテーマは「中国にある日本中小企業の生態」しかし実際の話は日中間の歴史にも及び、また実例を交えたかなり密度の濃い内容だった。

講師は長年通訳を務め、現在は珠海日本語学校長の周文匯( ZHOU WENHUI ) 先生。 実は個人的にこの講演はかなり期待していた。理由は、通訳という立場は会社のあらゆる情報がダイレクトに入ってくる立場だからだ。嫌でも会社の内情がわかってくる。また外様のコンサルタントと違って会社の問題に真っ向から取り組まざる終えない立場でもある。

特に普段、我々の情報源は日本人に偏りがちなだけに今回のように自画自賛ではない

”中国人の視点”から見た日本の中小企業の実態像も非常に興味をそそられた。

「旧正休み直前だから今回の参加者は少な目かな?」会場につくと予想を裏切り既に 40名近くの参加者で埋められていた。

◆「え、そんなことが…」驚き、そして、考えさせられる実話のオンパレード

あるとき警察から周さんに電話が「助けてください」

『え、逆じゃないの。警察が何で助けを求めるの??』聞きながら思わず突っ込みを入れたくなる。

聞けば、ショキングなことに、遂に珠海の地下道に日本人のホームレスが。保護した警察が対話に困りはて通訳の応援を求めてきたもの。

(明日はわが身…とはなりたくないもの)

はたまた金さえ出せば肝炎でもなかったことにしてくれる診断書に書き換える医者の話。極めつけは嘘の重病の診断書で同情した経営者から規定以上の退職金をまんまとせしめ、その上、翌日には隣の会社の工場でちゃっかり働いている工員の話などなど証拠の写真も交え紹介。(噂には聞いていたが…沈黙)

そのほか「ここまで見せちゃっていいの?」と思うほど証拠を交えた事例の話は迫力があった。そうであっても、周先生は「日本人と中国人は(世界で一番)合作しやすい」と信じ ていると。日本人の友人も多いと。それだけに、言葉を選びながらも、かつてに比べて「日本人派遣者の質の低下」を真剣に憂う場面も。日本人のひとりとして考えさせられた。

中国人というばかりでなく、通訳という問題を直視する仕事に長年従事した周さんだからこそ話せるアッという間の1時間だった。

*より詳細については参加された”ホンコンスターオーさん”のブログで要領よくまとめられている。興味のある方は是非こちらも参照いただきたい。

http://plaza.rakuten.co.jp/officefujimo/5000

講演後の質問タイム。聞くほうも右から左ではなく問題意識があるが故に成り立つ双方向のコミュニケーション。

-ー現地人と幹部の社員食堂は分けるべきか?

ーー中国人女性幹部登用のメリットデメリットは?

等、会場まで巻き込み積極的な意見交換が行われた。

これも和僑会ならでは醍醐味である。

そして居酒屋の2次会に。新会員や誕生月の人の挨拶、2組の起業立ち上げ報告などなど。人脈形成や情報交換などいつものように和やかな中にも熱気に溢れるたのしい会話で盛り上がりを見せていた。

ある参加者いわく「これだけ年齢や文化を超えて和やかに集まれる会は日本ではちょっとないかもしれないな」同感です。

◆所感…さて、これをどのように明日の行動に生かすか?

今回””気づいた”こと

『通訳:普段、あまり語られないがこれだけ経営の心臓部に深くかかわる仕事。実は中国で経営する時に”通訳探し”はかなりプラオオリティの高い事項かも知れない』

日系企業のよい面も悪い面も熟知している周先生の運営されている『珠海日本語学校』通訳探しの一環として見学に行って実際に話を聞いてみるのもいいかもしれない。

(卒業生を既に何人か和僑会メンバー企業数社に送り込んでいるとのこと)

事前に連絡(TEL:XXXX-XXXXX)すれば見学は歓迎とのこと。

独り言

最近、ラスベガス化で発展の著しいマカオに程近い珠海。一度いってみようかな?

(文責 上野)

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