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第96回定例会

第96回

株式会社アクティブラーニング 代表取締役社長 羽根 拓也氏

▼役職経験

 経済産業省:社会人基礎力育成プロジェクト委員

 文部科学省:就業力育成プロジェクト審査委員

▼米国大学指導歴

 Harvard University (Japanese Lecturer)

 University of Pennsylvania (Japanese Lecturer)

 Susquehanna University(Japanese Lecturer)

▼日本大学指導歴

 国立山口大学(客員教授)

 関西国際大学(客員教授)

 デジタルハリウッド大

開催日

8月30日(金) 19:00 ~ 21:30

開催場所

TKP カンファレンスセンター

参加者数

80名

第96回定例会 「新ビジネスの創出:進化する人材とビジネスの作り方」

「20年後にあなたの仕事はありますか?」 8月30日(金)の夜に香港和橋会、31日(土)の昼に広州和橋会、そしてその日の夜に深セン和橋会と3カ所で株式会社アクティブラーニングの羽根拓也さんからご講演頂いた。 講演では世界的な分業化とテクノロジーの進化により、世界から「仕事」が劇的に消えていく状況を伝えて頂き、あらゆる業界でイノベーションが必要となっている今、自分で考え、行動出来る人になる為のヒントをワークショップを通じて学ばせて頂いた。 ■「2011年に小学校に入学した子供が大人になった時、65%の職業が無くなるだろう。」~ニューヨーク大学 キャシー・ディビッドソン~ アメリカでは今、何が起こっているのか? 衝撃的な映像とデータが紹介される・・・。 「Google」と書かれた車に老人が運転席に乗り込み、車をスタートさせる。何と、老人はハンドルを握っていない。まさしく、本当の"自動"車なのだ。この車はあと数年で市場に投入されると言われているが、大きな社会的問題となる。それは何か?ドライバーと言われている人が失業する。それも世界規模で。 次に見た映像は「Rethinkロボット」。 このロボットは「考える力」を持っていて、プログラミングが必要ない。教えると自分で覚えてしまう学習機能がある。ロボットを箱から開けて電源を入れ、やって欲しい作業をまさに「手取り足取り」教えるのだ。ハンバーガーを焼くことくらいは出来るだろうと言われている。更に驚くべきことにこのロボット、価格がたったの2万2,000米ドル(約180万円)。今年から来年にかけて販売を予定しており、既に世界中から予約で殺到している。 もしこのロボットが普及したらどうなるか?アメリカは安い人件費を求めて中国で生産する必要が無く、アメリカの砂漠で生産するかも知れない。 教育の現場にも黒船が押し寄せている。 世界ではMOOC(ムーク、大規模オンライン教育)という、世界中の有名教授のクラスを受講出来るコースが始まっており、スタンフォード大学の「コーセラ」というコースの受講者は何と270万人。 1年遅れでハーバードとMITは50億円を投資して始めた「edx」というコースは何と授業料が無料。10億人を相手に授業を目指しており、教室で授業をする必要が無くなってきている。 日本はこれまでの延長線上で既存のものを「カイゼン」する事を得意としてきたが、これからは「非連続型」の成長が必要であり、人間がコンピューターに勝てる部分は「創造」、この部分でしかない。 ここで、中国・上海のロボットコンテストで優勝した中国人学生を例に挙げ、この学生がどのようにして「能動スイッチ」が入ったかを調べ、それは①自己選択の有無、②進捗の手応えであると分析した。 ①自己選択の有無 : 例えば親から子供へ「冷蔵庫にあるオレンジジュースとコーラ、どっちを飲んでもいいよ。」と言われるのと、「冷蔵庫にあるオレンジジュースとコーラしか飲んじゃだめよ」と言われた場合、圧倒的に最初に言われた方を喜んで飲むという。つまり、人間の脳は自分で選んだものが好きなのである。 ②進捗の手応え : 自分が決めた事は好きなので、どんな困難にあっても乗り越えていく思考回路を持つ。 最後に「セリグマンの犬の実験」を例に挙げ、自分が無力であることを「学習」する「学習性無力感」と自分が有力であることを「学習」する「学習性達成感」を教えて頂いた。 日頃、これまでの経験上、延長線上で物事を判断していないだろうか?家庭や職場で知らず知らずのうちに無力であることを教えたり、学習していないだろうか? これからの時代を生き抜いて行く為、能動的思考回路を持ち、新しいビジネス、新しい働き方を一緒に創造していこう!! 尚、今回ご講演頂いた、アクティブラーニングについてもっと知りたい方は香港和橋会事務局までお問い合わせ下さい。

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