top of page

第121回 定例会

第121回

Leaders Academy Pte Ltd. 代表 嶋津 良智氏

開催日

9月10日(木) 19:00 ~ 21:30

開催場所

香港和僑会オフィス http://www.wa-kyo.org/contact

参加者数

29名

「グローバルな社会でこれから生き残るリーダーとは」

今回は日本唯一の 「上司学」 コンサルタント嶋津良智(しまづ よしのり)様をお迎えしてリーダーの素養について講演頂きました。

先ず、誰もが皆スタッフの経験を経てリーダーになるのですが、そのリーダーが犯す間違いは。「自分の話は伝わって、スタッフは理解している」 との思い込みです。社員に訊いてみると、驚くほど話は伝わっていないものです。社員には社員の言い分があって、こちらが全く予期していないリーダーに対する不信感もそこには存在しています。社員にとっての社長は絶対的な王様ではなく、仕事を一緒にする仲間の様な存在なのです。

講演を聞いていて、相手には自分の指示が100%伝わって仕事の内容を理解して、更に工夫を加えて成果を出す。それは社長の希望的な思い込みなのだと私は思いました。

話を嶋津先生に戻します。それでは相手の理解を引き出す為の手法が必要です。

話した相手にアウトプットさせる事も一つの方法です。例えば、話をした後に 「今の説明を自分の言葉でもう一度私に説明していただけますか」 と質問してみる。また、要旨のアウトプットを前提に話を聞いてもらうのも一つの方法です。そこで、何が伝わって、何が伝わっていないのか、それはどうして伝わらなかったのか。伝える方に改善すべき点はないだろうか。話す側の意識を、話しただけで終わりにしないのがポイントとなります。

また、社員が会社に求めるものとしては、自己の成長、ワクワク・ドキドキする様なエキサイティングでおもしろい仕事、人とのコミュニケーションを通して色々な事を教えてもらいたい。と言う事なので、会社はそれを社員に与え続けないと社員は会社に魅力を失ってしまう事になります。

更に、人が行動するためには目標ではなく目的が必要です。ビジョンを見せなければいけません。リーダーが見ているビジョンをチームメンバーにも見せる必要があります。「黙って付いて来い」 では誰も付いて来ない結果になります。

リーダーの役割は、

「メンバーが自主的にコミットメント出来る環境作り」

強い組織を作るために明確にする理由。

・扱っている商品やサービスを通して最終的にお客様へ何を提供しますか?

・お客様があなたの会社とお付き合いする理由は何ですか?

・お客様があなたの会社で扱っている商品やサービスを買う理由は何ですか?

・あなたの部下があなたの会社で働いた方が良い理由は何ですか?

・あなたが仕事を通じて最終的に部下に伝えたいことは何ですか?

・その社員が、あなたの部下で居る理由は何ですか?

これらの理由に対し、東京ディズニーランドを例に説明して頂きました。

この報告書で簡単に要約してしまって良いのか分りませんが、商品やサービスはその過程であり目的ではありません。それを手にすることで得た幸福や優越、満足がその商品やサービスを選んだ事によって得る最終的なものでなければなりません。

今回の講演では途中で聴講者同士の意見交換もあり、嶋津先生のテーマを元に自分で考えてアウトプットする事も実践しました。

また、表現の仕方として視聴者に語りかける手法。話しは意思を伝える事が目的で、その意思を伝える技術として相手の理解度を測って対応を変える。話しが伝わっているか確認しながら話しを進める。と言う技法があります。

私自身、話すテンポの緩急、注意を引き付けて緊張とリラックスのタイミングを与える。と言う手法を体験した講演でした。

荻野会長によるワンポイントレッスン:

中小企業は従業員をあまり大切にしていません。大企業であれば何をどうすれば将来どうなるかについて明確になっています。これが目標になります。

今日の嶋津先生のお話は、どうすれば先のビジョンを社員に見せることが出来るのかと言う部分で参考になりました。

「失敗は成功のプロセス」

起業はゼロの状態からスタートしてこれから成功させるもの。

失敗ばかりもないし、成功ばかりもありえません。

大小の失敗をして、成功も経験して、そして大成功に向かっていくものです。

(文責:香港和僑会、執筆:香港和僑会会員 黒尾 登さん)

最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page