第135回定例会
第135回
溝口ルースさん(Dr Ruth Akiyo Mizoguchi)
開催日
12月21日(水) 19:00 ~ 21:30
開催場所
香港和僑会オフィス https://www.wa-kyo.org/contact
参加者数
21名
第135回定例会「もし、痴呆症(認知症)と診断されたらどうしますか?」
今月は溝口ルースさんを講師としてお招きし開催しました。
溝口さんは、認知症の研究を行う内科医です。香港とイギリスの認知症の状況についてお話をしていただきました。
日本では、460万人の方が認知症になっています。
将来的には、2025年には 2倍になることが予想されています。
認知症 の方の約 40% は、自宅で生活できなくなる程度になることが予想されます。
そのあと、認知症の種類についてと脳の構造とアルツハイマー型認知症における脳の変化についてのお話をしていただきました。
「初期、中期、晩期と、進行状態に伴ってどのような生活上の変化があるか」という話は興味深いものでした。
それぞれの生活上でどういう対処方法があるかという話は、老親を抱える私にとって参考になりました。
また、その後、自分自身がどういう点で認知症にならないようにするか、予防医学の点から次の点が挙げられました。
寝不足にならないライフスタイル
食事療法 低コレステロール
運動
ストレスマネジメント
ビタミン剤
最後に質疑応答の時間では、香港で暮らす和僑会メンバーの視点から活発な質問が出ました。たとえば、認知症で習得言語を失った場合に、どうコミュニケーションを家族 (親と子)でとっていくかという質問は、香港在住でないとでない質問だと思いました。
日本、香港、イギリスは高齢者が多い社会なので、ビジネスとして考えてみると、たくさんのヒントが得られた定例会だと感じました。
(文責:香港和僑会、執筆:香港和僑会会員 小河慎二さん)