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第132回定例会


第132回

中国系カナダ人アーティスト 張雷氏

開催日

9月20日(火) 19:00 ~ 21:30

開催場所

香港和僑会オフィス

参加者数

24名

第132回定例会「視覚音楽の空間から創造力を発見させる」

中国、日本、カナダ、北米で幅広く活躍する中国伝統の竹笛奏者の張雷(チャン・レイ)さんをお招きし開催しました。

張さんは、現在、中国文化芸術院で教授で、デジタルアートコンテンツ研究開発センター長を務めています。中国中央電視台でも度々取り上げられていますが、単に竹笛奏者というだけでなくステージ空間をプロデュースするプロデューサーであり、クリエイターとしても活躍しています。神戸大学で、音楽教育修士号を取得後は、大阪大学の博士課程に進み3年間学び、文学と哲学博士号を取得しました。この間、大阪ドームで97年に400人編成のオーケストラと共演した「大阪国際芸術祭」は、舞台造りに5000万円をかけた素晴らしい空間で、今も忘れないと言っていました。

張さんは、今、「音と空間、音と映像の融合」をテーマに研究し中国や日本で講師を務めています。

VRあるいはARの手法も用いて、あるいは、ピアノなどと共演したPVを製作したり、アニメや自然界の音を融合することで、『視覚と音の組み合わせから、人間の潜在的想像力を目覚めさせる』をテーマに演奏活動や講演を行っているそうです。今、「人間の脳内映像を具現化する携帯アプリを開発中」だそうです。

定例会の後半では、お持ちになった竹笛で中国伝統音楽から日本の民謡、映画音楽、クラシックまで竹笛の持つ音階、音色を巧みにコントロールしながら演奏してくださり、出席者からはたくさんの拍手が起こり、定例会を盛り上げていただきました。

「目に見えるのは指使いだけですが、口も舌も結構忙しいのですよ。中国や日本の伝統音楽では、指が笛の穴の上でウロウロするし、クラシックではウロウロしてはダメで、その分、指の移動が忙しいです」。出席されたみなさんからも、「なるほど!」という声が聞こえました。

2500年前にルーツを持つ中国の竹笛を用いた、現代的な表現方法と今後の可能性を模索する張さんのお話と演奏は、今までの定例会にはなかった”独特なステージ”になりました。

(文責:香港和僑会、執筆:香港和僑会会員 仁賀保成史さん)

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