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第16回起業塾 「起業の心得」

June 18, 2016

 

 

今回は起業の心得についてお話があった。

1.      なぜ起業するのか?起業の目的について

・  「より高額の収入を得たい。」

高額の収入を得たいというのは起業する人に一番多い理由だが、どのくらい高額かはっきり言えられる人はほとんどいない。人によっては年収2千万、3千万という人もいるけど、現状の自分と理想があまりにも離れてしまっていて、腹の中では3千万円と思っていても8百万でもいいと言ってしまう人もいるかもしれない。大事なのは、まずはいくら欲しいのか自分に聞いて考えてみること。実際その金額をどうやって掴むかと考えると簡単ではないなと分かってくる。そういうことを考え続けると、どうすれば良いのかということが徐々にわかってくる。

・  「世のため、人のためになる仕事をしたい」

本当にそうなのか自分に問いかけた方が良い。なぜなら世のため、人のためになる仕事はお金にならないから。本当にそれでも良いのか自問自答し、自分は物欲に目が眩む人間ではなくお金にならなくてもよいから、世のため、人のためになる仕事がしたいと信じ込めるのであれば、それに向かって走ることも良いと思う。最終的には収入も幾分ついて来るはず。

・  「自分がずっとやりたいと思っていた仕事をしたい」

就職した会社で色々な部署に配属されるが、多くの人は自分がやりたいことをやっているわけではない。自分のやりたいことって何なのか、なかなか答えるのは難しい。夢みたいなことは話せるが、「夢みたい」と言っているということは、それは現実的ではないということを認めてしまっている。本当にそれをやりたいのであれば、準備期間を設けて、何年かかけて準備して取り組めば100%ではないができる可能性はある。

・  「自分の友人・知人・親戚と今の会社にいる人たちを見返してやりたい」

こういう動機もあるが、結婚している人がこういう気持ちに従って動かない方がいい。被害を受ける人がいるので。

以上の通り、起業にも色々な動機が考えられるが、大事なことは自問自答すること。

 

2.      企業のトップになった時に、心がけることの3つの姿勢

①学ぶ姿勢

特に30歳前の人には大事。仕事には、数字などの実務や、人との付き合い、経験も必要であるが、若いということはいずれの点でも十分でなく、学ぶことが重要。孔子は「吾、十五にして学に志し、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る。・・・」と言ったが、何事もあるレベルに達すると学ぶことが無くなる。そうなると免許皆伝となるが、免許皆伝とは、免じて許す、これからは自分流にやっていいよということであり、それが30歳という年齢。通常よくあるのは、先生にいいよと言われる前に自分流に変えてしまうこと。先生が云わんとすることは、いいよと言うまでは、ちょっと遠回りに思うかもしれないが、言われた通り基本に忠実にやるのが大事ということ。これはビジネスでも同じである。トップになって、社長になったとしても、すべてを知っているわけではなく、学ぶ姿勢が必要。また、色々なことを想定して、もし僕だったらどうするか、常に頭でシミュレーションをしておくことも後々役に立つ。ビジネスの案件持ち込まれてから面白そうですねって、そこから考え始めても遅い。

②人がやってないことをやってみるという姿勢

常々よく言っていることは、人がやってないことをやってみるということ。商売のやり方、商品、サービス等、色々なポイントがあるが、自分のやっていることが世界中の誰もやっていないというのはほぼない。その中で自分のサービスが選ばれるためには、他には無いもの、他よりも優れているものが必要であり、それが無いとうまくいかない。ビジネスアイデアの肝、この事業計画のどこがいいのか、ポジティブなイチオシは何か、それから欠点はどこか。悪いところを取り除けられれば、良い案件になるわけで、ポジティブから入るということも大事。人がやってないことをやってみる。そして、それにワクワク感を持てるようになったら本物である。とは言っても、あまり難しいことを思いつこうとしない方がいい。

③まずやってみること

まずは小さい成功を目指す。小さい成功というのは必要な生活費を得ることができ食べていける段階。まずは巨額の資金を必要とせず、取り組みやすいビジネスをやって必要な生活費が得られるようになると(小さな成功)、それが自信を与える。小さな成功を収めると安定期に入るが、そこでいい気にならずに真面目に仕事をすると、良い案件が持ち込まれるようになる。事業を持ち込む人はちゃんとやってくれる人、真面目な人を探しているわけで、小さな成功が次の成功を生み出す。

「小さな成功を収める」、「信用を積み上げる」ことができると、あの人は真面目にやっている、ちゃんと話聞いてくれる、他の人にべらべらしゃべらないだろうと思われると、人が集まってくる。それがネットワーク。ネットワークができると、自分が知らないことを他の人が教えてくれるようになる。肝心なことは、スマホは答えてくれない。自分は小さな成功をする資質があるのか。そして、人様に信用してもらえる人間なのか。その二つがイエスなのであれば起業してみても上手くいく可能性が結構高い。最終的にネットワークが構築でき、人様の力を得ることができ、案件が持ち込まれるかもしれないし、色々自分でシミュレーションする時間が増え、頭が磨かれていくということに繋がっていく。

何事もやってみないと結果が見ることができないわけで、正解はまずはやってみること。より多くのことを経験したり、本を読んだり、人の話を聞いたり、できることをやって機会損失を防ぐことが大事。

 

最後に、起業した後に小さな成功を収めることを難しくする要因として、キャッシュフロー(資金繰り)を考慮してない人がとても多いということを話したい。起業した直後は経理の人を採用する余裕もなく、細かいお金の出入りをつけていられないケースが多い。その結果、何が起こるかというと、持っているお金、受け取るお金、支払うお金の計算がどんぶり勘定となり支払いが滞り、信用を失ってしまう。経営者にとって資金繰りほど大事なことはない。起業した直後の個人商店は、大手企業のように銀行と関係あり融資枠ある会社とは違う。キャッシュフローの意味はわかっているが、何もやっていない人があまりにも多い。香港の場合はなかなか倒産しないが、日本の場合は簡単に倒産する。手形が落とせない場合、1回目で銀行取引停止、2回目は不渡りで倒産。経理は誰かがピシッとやらないといけない。事業計画はちゃんと書くけど、実行しない人が多いのでしっかり頑張って欲しい。

(文責:香港和僑会、執筆:木村直人さん)

 

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