第1回起業塾 「起業に先立って必要な覚悟」
① 起業に先立って必要な覚悟
起業をするということは、自助(自己責任)の世界に入るというとだから、それなりの覚悟が必要。通常の国家の社会には、自助―互助―公助という3つの「助」が存在している。
自助: 自己責任のこと。この感覚が非常に高くかつ優れているのは香港市民である。植民地時代に英国が、自国内で取っている社会保険などを中心とする各種の福祉・厚生政策を、植民地香港には適用しなかったという事実があり、要は英国がやるべきことをやらなかったという事実が生み出した副産物。健康保険、厚生年金、失業保険といった一連のWelfare政策を母国では採用したが、植民地の香港には採用しなかったのである。しかし、香港の人民はその結果、世界でもまれにみる「自助」精神の高い住民となった。
互助: 和僑会の理念であり、その完成を目指す「共助」の世界。その根底に流れているのは「利他」の精神